素材:アトリエ夏夢色様
立海テニス部名物クリスマスパーティ 名物と言うか何と言うか… いつの間にか恒例になっているテニス部のクリスマスパーティ いいんだ、俺はブラジルの血が混ざっているから楽しい事は好きなんだから だが、問題はそこじゃねぇ 今年は幸村がとんでもねぇことを言い出しやがった 「今年は皆に出し物を披露してもらうからね」 出し物ってなんだよっ!つまり一発芸をやれってことなのかよ 自慢じゃねぇが…俺には芸がねぇ 聖夜に吼えろ! 「クリスマスパーティ楽しみだね」 「お、おぅ」 俺の机に頬杖をついてニッコリ笑う彼女 く〜〜、いつ見てもかわいいぜ コイツは 俺の彼女 背は低いが色白でグラマーで…勿論、俺の理想 ちょっとポヤポヤッとしているが、そこがまた可愛い マネージャーをやってくれているんだが、まさかコイツから告白を受けるなんて あの時は天にも昇る思いだったぜ 「なんかジャッ君憂鬱そうな顔してるね?クリスマス楽しみじゃないの?」 「あ〜?クリスマスは楽しみだぜ 出来る事ならお前と二人で楽しみたいくらいだ」 「うふふ、二人でやろうね」 「マジ!?」 「うん、テニス部のクリスマスパーティが終わったらね」 ずっこ〜〜ん そうなんだ…それが問題なんだよな 幸村のヤツ『これは部長命令だよ フフフ』なんて語尾にハートマークまでつけやがった 逆らったらどうなることやら…考えただけでも恐ろしい… 「なぁ…お前は何やるか決めたのか?」 「うん!決めたよ ジャッ君は?」 「はぁあ…それなんだよなぁ」 「あはは、頑張れジャッ君」 の冷たい手で頭を撫でられて、それが気持ちよくて机に突っ伏す …これって俺流の服従のポーズみてぇだ そんな心地よい至福の時をブン太のヤロー、いきなりヘッドロックを掛けてきやがって おまけに「芸無し」とほざきやがった 「、気にしなくていいぜぃ このタコは芸がなくて悩んでるだけだからよ」 「ブン太 テメェ…」 「そうか…ジャッ君悩んでたんだ……ごめんね気がつかなくて…」 「あ…お、お前が謝ることじゃねぇし…」 「そうそう、お前はタコ踊りでも踊ってりゃいいんだよ」 「えーっ!すご〜い!ジャッ君のタコ踊りも見たいなぁ」 …そんな期待に満ちた顔をするな それはブン太の冗談だ 「ぎゃはは、いいぞぉ見せてもらえ」 「ブン太…テメェいいかげんに……」 「いっそのことケツから火を噴いてファイヤー!って吼えりゃいいじゃん」 「ブン太…テッメェェエエエーーーッ!」 パチパチパチ〜♪ へ?拍手?…誰が? って…、お前かよっ! 「ジャッ君がお尻から火を噴いたらもファイヤーって叫んであげるね」 「おぅ、ってばノリがいいじゃん!そんじゃ俺も一緒に叫んでやるぜぃ」 「おう、悪いな…」 じゃねぇよっ!! だいたい俺がケツから火を噴くとこなんて見たいか?見たくはねぇだろ? …ってよぉ ……うはぁ、その顔は『見たいっ!』って顔じゃねぇか そんな顔されたらマジで火を噴きそうだぜ 「ブン太は何をやるんだよ」 ジャッカルが溜息をつきながらブン太に訊ねると 「そんなの適当でいいんじゃねぇ?」とブン太らしい答えが返ってくる 「まぁ軽くダンスでも踊っときゃいいんだって」 「え〜、ブンちゃんはダンスに決めたの?」 「おうよ、お前は?」 「もねダンスだよ…サンバでもやっちゃおうかなと思って」 「おぅ、いいんじゃねぇ?んじゃ、一緒に踊るか?」 「わぁい、賛成!」 お〜い、もしもし〜、お前ら俺の存在を忘れてねぇか? 何を二人で盛り上がってやがる 本気でケツから火を噴くぞっ! 「ね、ジャッ君も一緒にサンバを踊ろうよ」 「いいじゃん、どうせお前芸がないんだしよ いっちょ3人で踊ろうぜぃ」 「クリスマスにサンバかよ」 「なんでもいいじゃん」 「はねジャッ君のためにサンバに決めたんだよ」 うぅ…ブン太と違ってはやっぱり可愛い! 俺がブラジルの血を引いてるからってサンバにしてくれたのか… ちっくっしょー、やっぱりは最高だぜ!! 俺の脳内は爆発寸前まで盛り上がったが、突然、いらんことに妄想が走ってしまった 「…ちょっと待て」 「なあに?ジャッ君」 「サンバを踊るって言ったけどよ…まさか…」 「ん?どうしたの?」 「あ…いや…体操服で踊るんだよ…な?」 「やだなぁ…そんなわけないよぉ〜、ちゃんと衣装を着るんだよ」 「いっ、衣装って…お前まさか…」 お前…、サンバの衣装っていったら露出万歳!…もとい…水着みたいなヤツだぞっ! 「仁王君がね当てがあるから用意してくれるって」 「…お前……」 仁王に頼んだのかよーーーっ!! 終わりだ…もう終わった… アイツに頼んだということは…ぜってぇとんでもないものに決まってる 噂をすればなんとやらで、俺一人落ち込んでいる中にダンボールを抱えた仁王が現れやがった 「持ってきたぜよ」 「わぁい、仁王君ありがとう」 「結構あるし、好きなもん選んでえぇよ」 机の上で開かれたダンボールに、顔を突っ込んであれやこれや衣装を探している くそっ、人の気も知らねぇで無邪気に楽しんでるんじゃねぇよ 「ジャッ君はこれなんか可愛いんじゃない?」 はいはい、が選んだものなら何でもいいぜ …って、ハットにヅラがついてるじゃねぇか お前さ、俺のことハゲだと本気で思ってるんじゃねぇだろうな? 「にはこれが似合いそうじゃん?」 「え〜、やだ〜、ブンちゃんのえっちぃ」 くそっ、ブン太め 人の女にそんなエロイのを着せようとするんじゃねぇ 「ん?よぉ、この☆型のやつは何に使うんだ?」 俺は単純に疑問を投げかけただけだ ぜってぇ変な意味はなかった しかし、仁王が突然、その☆型のものを手にすると自分の胸元に当てたんだ 「これはこうやって使うもんぜよ」 ぶっ! 俺の脳内にの胸元に輝く☆がちらついて… 「そ、それじゃ…こ、これは?」 このヒモのような物体は…? またしても仁王が俺の耳元で厭な笑みを浮かべながら囁く パ、パ、パ、パ…パンティイイイイ〜〜〜ッ!? ブブッ…パ、パンティ……なんて卑猥な響きなんだ だめだ…またしても脳内に、これをつけたの姿が… クラクラする…は、鼻血が出そうだ… 「ジャッ君はそういうのが好みなの?」 「ちっ、ちがっ…ちがっ…がぅがぅ…」 「ふふっ、じゃあそれは二人っきりの時にね」 ファ…ファイヤーーーーッ!! 「おぃジャッカル……トイレは向こうぜよ」 「…お、おぅ」 男にしか判らない苦しみ…に気づかれないで良かったぜ 今の俺はケダモノかもしれねぇ… で、結局パーティの当日、 ブン太と俺とは皆の前でサンバを披露したわけだ 衣装もさんざん悩んだが、はタンクトップと制服のスカートにした しかし、露出は少ないとはいえ、肌に張り付くようなタンクトップ 連中の目が一箇所に釘付けになったのは言うまでもない 大きく揺れる胸、悩ましく動く腰… 真田よ、今こそいつものように『破廉恥極まりない』と叫んでくれ 心なしかお前の顔が赤く見えるのは気のせいか? 「今年のパーティは楽しめるね 来年はどうしようかな」 幸村よ、優しい顔してお前もやっぱり男なんだと思い知ったぜ 赤也…かぶりついて見てんじゃねぇ いいかげん限界だぜ あ〜〜、くっそ〜〜!! は俺の女だーーーっ!! 「行くぞ」 俺はの手を掴んで、パーティ会場である部室を飛び出す そして、近くの公園に飛び込んだとき、衣装のままだと気づく 「ジャッ君…さぶい…」 「わ、悪い…忘れてたぜ」 「じゃあ、温めて」 「え゛!?」 は俺の腰に腕を回すと、ぎゅっと抱きついてきた ひっ、ひぃ〜〜、胸が…胸が… 「へへへ、あったか〜〜い!」 は俺の彼女なんだし…い、いいよな? 俺は意を決して力いっぱいを抱きしめる 「ジャッ君もあったかい?」 「あったけぇ〜〜」 っつーか… 気持ちいいぜ〜〜〜♪ 暫く二人して抱き合って温まって… すると、がスカートのポケットからある物を取り出した の開いた小さな掌に乗っていたものは… あの例の、☆型の…と……ヒ、ヒモ…パン… 「見たい?」 「そ、そ、それは…」 見てぇ〜〜〜〜っ♪ もうケダモノでもなんでもいい 妄想でもなんでもなく、現実にそれが見られるなら… 俺はお前の前で服従のポーズをとってやるぜ 「じゃあ行こっ♪」 「ど、どこに?」 「私の部屋……今日は誰もいないから…」 ファイヤーーー!! 夜の公園に遠吠えひとつ… BACK まぁ…もう勝手にやってくれYO〜って感じ?by管理人 |