素材:clef様
Shit! 何でこんな事になっちまったんだ? 『政宗様、日頃の行いが悪いからですぞ』 小十郎ならきっとそう言うだろう ベイビートーク ん? いつも目が覚めると腕の中にいるの姿が見えない 何故か布団もいつもより広く感じる のヤツ、一体どこへ行ったんだ? あぁ、そうか… また小十郎と畑でも耕しているんだろう 朝も早くからご苦労なこった どれ、様子でも見てくるかな… 政宗は起き上がると障子を思いっきり開ける 視界一杯に広がる庭園 おい、この庭はこんなに広かったか? 心なしか足を通した草履も大きく、歩きにくい くそっ、畑までが遠く感じるぜ やっとの思いで畑まで来ると、 何やらと小十郎が楽しそうに、しかも仲良く畑仕事をしている おまけに家臣たちが二人をまるで夫婦みたいだとからかっている おい、お前ら… 照れてるんじゃねぇ くそっ、何か面白くねぇ 政宗はつかつかと二人に近付くと、 「、腹が空いたぞ」と大声で叫んだ が声のする方を見ると、そこには得体の知れない赤子が立っていた 畑を前に仁王立ちする赤子。 うわあぁぁ…きもっ! 全身に鳥肌ものでその赤子を見つめる、 しかし、小十郎はその姿を見るなり地面に突っ伏して政宗の名を呼んだ 「ちょっと小十郎さん、気は確か?あれはどう見てもキモイ赤子よ」 「いや、あれは紛れもなく政宗様」 信じられないとは思ったが、小十郎の言う通りよくよく見れば 独眼竜は伊達じゃねぇと彷彿させるあの眼帯、赤子とは思えぬ目つき そして、ふてぶてしいあの態度、どう見ても政宗っぽい。 しかし、も度胸の据わった女だ、 驚くどころか、何を遊んでいるのかと赤子の政宗に尋ねた 「遊んでねぇ」 「だって政宗、赤子になってるよ…気づいてる?」 「なんだと!?」 と、ここでさすがの政宗だって驚くなり落胆するなりするかと思うわよ しかし、政宗はどうりで歩きにくいはずだと笑い出す始末。 なんてポジティブスィンキング!! などと言っている場合じゃねぇ と小十郎、放っておくとこの二人いい関係になっちまうかもしれねぇ それだけは避けたい 政宗は駄々をこねる様に腹が空いたとに催促した しかし、小十郎が冷静に呟く 「政宗様、空腹と申されましても… 今は赤子の身、咀嚼ができかねるかと…」 政宗は軽く舌打ちをする そんな赤子らしくない行為をは呆れて見ていると、 いきなりに近付き胸元を紅葉のような手で軽く2〜3度叩いた 「咀嚼できないならこの乳でもいいぜ」 「…なっ」 このクソガキッ!! は我を忘れ、政宗の首根っこを掴むと地面に押さえつけた 「小十郎さん、この赤子を絞めてよろしい?」 押さえつけられたの手の下で政宗は足をバタつかせる。 慌てて「冗談だバーカ」と言ったものの、政宗の悪い癖は一言多い事だ 「だいたいお前のその胸で乳が出るわけないだろーが」 「はいぃぃっ!?」 おいぃぃっ、乳はでかさで出るわけじゃねぇんだよっ! 赤ん坊を生んだ事がないんだから出る訳がないんだよぉおおっ!! 息も荒く怒りを必死で抑えているに、小十郎が追い打ちをかける 「フッ…政宗様の仰る事も一理ありますな」 ちょっとぉーっ、今笑った?フッとか笑ったよね? しかも、胸元をチラッと見て笑いましたよね!? この殿にしてこの家臣ってか? フォローくらいしろよーーーっ!!! だいたい、乳のデカイ女は頭が悪そうに見えるから お前くらいが一番いいとか言ってなかったっけ? そこですっ呆けている政宗くん、お前だよ!! この恨みどうやってはらすか、は沸騰する頭の中でそれだけを考えていた すると、何かを思いついたように突然にっこり笑った 政宗はその笑顔に背筋が凍りそうになったが時既に遅し。 赤子の政宗をヒョイと抱えると、屋敷の方へ戻っていった 「あらあら、オムツを替えないとねぇ」 その言葉にギョッとする政宗。 その必要はないと叫ぶが、は政宗を座布団の上に寝かせ着物を捲る 無惨にも剥き出しにされた下半身 「ばっ…テメッ…やめろ!」 顔を真っ赤にして叫ぶが、今の政宗は赤子…何もできない 「ププッ、か・わ・い・い♪」 大人の政宗のモノとは違って所詮は赤子の下半身、 あまりの可愛らしいモノには小さく笑った たとえ身体は赤子でも中身は大人の政宗である 彼は屈辱的な思いに駆られるのだった 「小さくてかわいいねぇ」などとは笑い、 おまけに指先でそのモノをちょんと突いたものだから政宗にとってはたまらない 例え小さくてもそれなりに反応するものである 「っ、いいかげんに…テメッ」 政宗に羞恥心というものが覚え始めた頃、 「さすがは政宗様、赤子とはいえ立派ですな」と小十郎が微笑んだ もしもーし、そんなフォローしてどうするよ ほらほら、また政宗が変な自信を持っちゃうじゃない 「フン、独眼竜を舐めんなよ」 「バッカじゃないの?いくら反応したってそんなに小さくちゃねぇ 役には立たないわよ」 が〜〜〜ん! 政宗はショックだった 一気に奈落の底に突き落とされた気分。 役に立たないという言葉が不協和音の如くこだましてくる 役に立たない 役に立たな〜い 役に立たない〜〜〜 うわーーっ!! 「政宗、どうしたの?」 その声に呼ばれて目を開けると、目の前でが優しく微笑みかけている 「悪い夢でも見たの?フフッ、ご飯が出来てるわよ」 いつもと変わらない優しい声と優しい微笑み 政宗はの身体を引き寄せ包み込むように抱きしめた すっぽりその腕に収まる身体は自分がもう赤子ではないことを示していた そして、抱きしめたの甘い匂いに反応する部分に愛おしさを感じ 『役に立つ』と心の中で思うのだった 「どうしたの?」 「なんでもねぇ」 あれは夢だったのか? 俺は何故あんな夢を見たのだろうか? もしかしたら俺はに甘えたかったのかもしれねぇな どこか遠くで「政宗様はいつもに甘えておられる」と 小十郎の声が聞こえた気がして政宗のモノの反応が消えたとか… やっぱり独眼竜は伊達じゃねぇ…かな!? 「政宗…、カ・ワ・イ・イv」 がにっこり笑って、確かにそう言った びくっ ふふふ 夢のような本当の話? いえいえ 本当のような夢のお話。 BACK
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